チャットレディは確定申告する必要があるの?チャットレディ向けに確定申告の基礎教えます!の記事の中で、所得の額によって確定申告の対象となるかどうかが変わるとご紹介しました。
副業の場合は、チャットレディの所得が20万円を超えるかどうか
専業の場合は、チャットレディの所得が48万円を超えるかどうか
だったわね!
所得の額次第で確定申告をするしないが変わってきますし、扶養に入れるかどうかや扶養についてのどの制度が使えるかが変わってきます。
所得の額がいくらになるかどうかは確定申告をする時にとても重要なポイントになるんですね。
つまり、経費がいくらになるかによって所得の額が変わってくるので、経費についてきちんと把握しておく必要があります。
収入はチャットレディの売上のことですが、「経費」って一体何を指すのでしょうか?
所得を計算する上で重要なポイントとなる「経費」についてご紹介します!
確定申告の経費って何のこと?
経費とは、お仕事をする上で必要になった出費のことです。
チャットレディの場合、仕事に必要な道具や通勤のための交通費や美容にかかったお金などが経費になり得ます。
経費の計算をするときに気をつけたいのが、経費はいくらまで計上していいという上限が決まっているわけではないということです。
税務署からお尋ねがあったときなどは、仕事で必要であるということをきちんと説明して了解してもらえれば問題ありません。
じゃあ40万収入があったら経費も40万計上したら所得0円じゃん!
収入のうちいくらを経費が占めるのかの「経費率」は業種によって異なります。
チャットレディはサービス業なので、一般的なサービス業の経費率である50%を超えると税務署に不審がられてしまう可能性があります。
売上を低く申告していたり、経費を水増しして申告していたりするような怪しい項目が多い場合は税務署の職員が調査に来ることがあります。
経費の水増し請求であるという判断になると税金がさらに課される可能性もありますので、
事実に基づいた正確な経費の計上が大事になってきます。
経費率は50%までなら絶対OKというものでもないから、
かかった経費は仕事に必要なものだったと自分で説明できることが大事よ!
チャットレディが経費にできるものはどれ?
チャットレディのお仕事をする時に、どんな出費が経費になるのでしょうか?
・通信費(インターネット回線費用、スマホ料金)
・パソコン
・WEBカメラ・ヘッドセット・照明類
・衣装
・メイク道具代
・打ち合わせ時の飲食代
・仕事関連の書籍
・交通費
・家賃・水道光熱費
経費になるかどうかは、チャットレディの仕事のために出費したという説明がきちんとできる事が大事です。
例えば外食費用を経費計上している場合、チャットレディのスタッフと打ち合わせのために外食したという説明がきちんとできれば経費になる可能性が高いです。
ただ毎日のように外食しているものを経費計上すると、毎日打ち合わせが必要だったのか?と不審を抱かれる可能性があるかもしれません。
メイク道具はプライベートでも仕事でも使ってるんだけど・・・
メイク道具代やスマホ料金など、お仕事とプライベート両方で使用しているものは注意が必要です。
例えばメイク道具代で、プライベートと仕事用のものを分けている場合は仕事用のメイク道具代を経費計上すればいいのですが
分けていない場合は、メイク道具代の全額を経費計上することはできません。
プライベートにも使っているので全額は仕事用だと言えないからですね。
また在宅でチャットレディをしている場合は家賃や水道光熱費も経費の対象になるのですが、全額は経費計上できません。
チャットレディ用の部屋を別に借りている、という場合は別ですが
自宅でチャットレディをしている場合24時間チャットレディをしているわけではないので
家賃の全額は経費として計上できません。
お仕事とプライベート両方で使用しているものは、お仕事の割合分だけ経費計上する仕組みを利用します。一定の割合でお仕事の分だけの経費を算出することを「家事按分(あんぶん)」と言います。
例えばチャットレディをするためのお部屋が一つあったとして、その部屋の床面積の占める割合が全体の30%だった場合、家賃の30%を経費にできる可能性があります。
(家賃は常に30%が経費に出来るわけではないのでご注意ください。それぞれのお家の事情によって考える必要があります)
経費ってどうやって証明するの?
経費がいくらだったかを証明する資料として、領収書があります。
どのお店で、いくらの何を買ったかが記載されているので経費の証憑となるんですね。
証憑(しょうひょう)っていうのは、取引を証明する書類のことよ
・支払日
・書類作成者
・支払い金額
・取引内容
・宛名
領収書がない場合、レシートでも経費計上をすることが可能です。
上記の記載事項の内、宛名以外の項目が記載されているか確認しましょう。
またプライベート用とお仕事用のものが混在しているレシートでも、お仕事の物が分かるように印をつければ経費として計上することができます。
確定申告で経費の計上をするとき領収書の添付は不要ですが、領収書を保存することが義務付けられています。
保管期間は確定申告の種類によって異なります。
青色申告の場合、領収書の保管年数は7年です。
白色申告の場合の保管期間は5年です。
また、前々年の副業収入が300万円を超える場合、領収書を含む関係書類を5年保存する必要があります。
適格請求書(インボイス)は7年間の保存が必要です。適格請求書発行事業者になったチャットレディの方はこれに当たります。
青色申告と白色申告の違いって何?
確定申告の種類の違いとして、青色申告と白色申告があります。
白色申告ではお小遣い帳のように簡単な記載の帳簿でOKです。
ただ節税効果のある税金の優遇措置(特別控除)はありません。
青色申告では複式簿記という、白色申告に比べて難しい帳簿の作成が必要です。
提出書類も多くなります。
最大で65万円の特別控除を受けられるため、節税になるメリットもあります。
副業でチャットレディをしている場合、多くは「雑所得」として確定申告します。
雑所得では青色申告が認められていないため、副業の場合は白色申告になることがほとんどです。
専業でチャットレディをしている方で収入が多い方は青色申告にすれば節税などメリットを多く享受できる可能性があります。
まとめ
経費の基礎についてご紹介しました!
いくらくらい払ったはず、という適当な申告をしてしまうと後で追加の税金がかかる可能性があるので正しい経費計上が必要です。
チャットレディのお仕事として使った事が自分で説明できるように、領収書やレシートをもらったら説明内容を考えるようにしておくのがおすすめです。
正しい経費計上をして節税できるようにしましょう!